卒業文集を書こうと思っても、何を書けばよいのかわからない、思い出はあるのに文にしにくいと感じることがあります。
とくに小学生の卒業文集は、長い文をいきなり書こうとすると、手が止まりやすくなります。
そんなときは、先にテーマを決めることと、短いメモで思い出を整理することから始めると、文の流れが見えやすくなります。
さらに、本文を「はじめ・なか・おわり」の順にまとめると、読みやすい形になじみやすいです。
この記事では、卒業文集のテーマの見つけ方から、書き出しの作り方、使いやすい例文、見直しのコツまで、小学生でも取り組みやすい順番でまとめています。
「うまく書けるかな」と迷ったときでも、ひとつずつ進めれば、自分らしい文集に近づけやすくなります。
まずは、どんな流れで書くと進めやすいのか、下の表で全体を見てみましょう。
| つまずきやすいところ | 進めやすくする考え方 |
|---|---|
| テーマが決まらない | いちばん伝えたい思い出を一つ選ぶ |
| 文が思いつかない | いつ・どこで・だれと・何をしたかをメモする |
| 話がまとまらない | はじめ・なか・おわりで並べる |
| 短すぎる文になる | そのときの気持ちや理由を足す |
このあと本文では、そのまま使いやすい文の形や、自分の思い出に合わせて書きかえるコツも紹介していきます。
「何から始めればいいのか」をはっきりさせたい人は、ぜひ最初から順番に読んでみてください。
この記事でわかること
- 卒業文集で書きやすいテーマの見つけ方
- メモを使って思い出を整理する方法
- 「はじめ・なか・おわり」で文をまとめるコツ
- 例文の使い方と見直しの進め方
卒業文集は「いちばん伝えたいこと」を先に決めると書きやすい

卒業文集は、何を書くかを先にしぼると、文がまとまりやすくなります。
いろいろな思い出を書こうとすると、話が広がりすぎて、どこから書けばよいか迷いやすいからです。
まずは「このことを伝えたいな」と思う場面を一つ決めると、言葉が出てきやすくなります。
たとえば、運動会、遠足、友だちとの会話、先生にもらった言葉など、心に残っていることから選ぶと書き進めやすいです。
ここでは、テーマの見つけ方、思い出の広げ方、題名のつけ方を順番に見ていきます。
卒業文集でよく選ばれるテーマと小学生に書きやすい話題
書きやすいテーマは、自分が体験したことがはっきり思い出せる話題です。
| テーマ | 書きやすい内容 |
|---|---|
| 学校行事 | 運動会、修学旅行、学芸会で心に残ったこと |
| 友だち | いっしょに遊んだこと、助け合ったこと |
| 先生 | 教えてもらってうれしかったこと |
| 成長したこと | 前よりできるようになったこと |
テーマが決まらないときの見つけ方と思い出の広げ方
テーマが決まらないときは、6年間を一度に思い出そうとせず、「楽しかったこと」「がんばったこと」「心に残った言葉」に分けて考えると見つけやすいです。
- いちばん笑った出来事
- がんばって練習したこと
- 友だちと話した思い出
- 先生の言葉で残っているもの
一つ選べたら、「そのとき、だれといたか」「どんな気持ちだったか」まで広げると、文にしやすくなります。
読む人に伝わりやすい題名のつけ方
題名は、本文の中心が伝わるようにすると読みやすいです。
長すぎない言葉で、思い出の場面が浮かぶ題名をつけると、内容が伝わりやすくなります。
| 場面 | 題名の例 |
|---|---|
| 運動会 | みんなでつないだバトン |
| 友だち | 休み時間の大切な思い出 |
| 先生 | 先生の言葉で前を向けた日 |
題名に迷ったら、本文を書いてから最後につけても大丈夫です。
書く前にメモを作ると文の流れがまとまりやすい

卒業文集は、いきなり文章を書きはじめるよりも、先にメモを作っておくと進めやすくなります。
頭の中にある思い出をそのまま書こうとすると、何から書けばよいか迷いやすいからです。
短い言葉で順番に書き出しておくと、あとから文にするときにまとまりやすく、読みやすい文章にもつながります。
ここでは、思い出の整理のしかた、気持ちの見つけ方、文の並べ方を順番に見ていきます。
いつ・どこで・だれと・何をしたかを書き出す方法
思い出を文にしやすくするには、まず出来事を小さく分けてメモするのがおすすめです。
いつ・どこで・だれと・何をしたかの4つを書くと、場面がはっきりしてきます。
| 書くこと | メモの例 |
|---|---|
| いつ | 春の遠足、運動会の日、6年生の秋 |
| どこで | 教室、校庭、体育館 |
| だれと | 友だち、先生、クラスみんな |
| 何をしたか | リレーをした、発表した、いっしょに練習した |
たとえば「運動会」だけでは広すぎますが、「6年生の運動会で、クラスのみんなとリレーをした」とすると、書きたいことが見えやすくなります。
うれしかったことや心に残った気持ちを言葉にするコツ
出来事だけでなく、そのときの気持ちもメモしておくと、文集らしい文章になじみます。
気持ちはむずかしく考えすぎず、その場でどんなふうに感じたかを短く書けば大丈夫です。
- うれしかった
- 楽しかった
- びっくりした
- がんばろうと思った
- みんなですごせてよかった
たとえば「友だちが応援してくれてうれしかった」「練習のあとにできるようになってうれしかった」のように、気持ちの理由もいっしょに書くと、あとで文をふくらませやすくなります。
はじめ・なか・おわりの順に並べて文章の組み立てを作る方法
メモができたら、そのまま並べるのではなく、はじめ・なか・おわりに分けると読みやすくなります。
はじめには、何について書くのかを入れます。
なかには、いちばん伝えたい思い出や出来事を書きます。
おわりには、その思い出から感じたことや、これからの気持ちをまとめます。
| 部分 | 入れる内容 |
|---|---|
| はじめ | いちばん心に残っている思い出 |
| なか | いつ、どこで、だれと、何をしたか、どんな気持ちだったか |
| おわり | その思い出から学んだこと、これからがんばりたいこと |
この形で先に組み立てておくと、書いている途中で話がそれにくくなります。
メモは長い文でなくても大丈夫です。
短い言葉を並べるだけでも、清書するときにすらすら書きやすくなります。
卒業文集の本文は「はじめ・なか・おわり」で書くとすらすら進む

卒業文集の本文は、「はじめ・なか・おわり」の形で考えると、書きたいことがまとまりやすくなります。
思い出がたくさんあると、どこから書けばよいか迷いやすいですが、順番が決まっていると手が止まりにくくなります。
しかも、読む人にも話の流れが伝わりやすく、気持ちが自然に届きやすくなります。
ここでは、書き出しの工夫、出来事の広げ方、最後のまとめ方を見ていきます。
はじめに書く内容と読みたくなる入り方の例
はじめの部分では、何について書くのかを先に伝えると読みやすくなります。
最初から細かい説明をたくさん入れるよりも、心に残っている思い出をひとつ出すほうが、文の方向がはっきりします。
たとえば、「わたしが小学校生活で心に残っているのは、六年生の運動会です」のように始めると、そのあとに何が続くのかがわかりやすいです。
また、「わたしには、今でもよく思い出す出来事があります」と書いてから思い出を出す方法も使いやすいです。
| 入り方 | 文の例 |
|---|---|
| 思い出を先に出す | わたしがいちばん心に残っているのは、学芸会の練習です。 |
| 気持ちから入る | 小学校での毎日には、楽しかった思い出がたくさんあります。 |
| 場面を見せる | 体育館にみんなの声がひびいた日を、わたしはよく覚えています。 |
はじめは長くしすぎなくて大丈夫です。
二文から三文くらいでも、十分に書き出しとしてまとまりやすくなります。
なかで思い出や出来事をくわしく書くポイント
なかの部分では、出来事を少しくわしく書くと、文集らしい文章になじみます。
そのときに役立つのが、「どんな場面だったか」と「そのときどう思ったか」をセットで書くことです。
たとえば「リレーをしました」だけで終わるより、「バトンを受け取ったとき、みんなの応援が聞こえてうれしかった」と続けると、場面が思い浮かびやすくなります。
出来事を順番に並べるのもコツです。
- はじめにあったこと
- そのあとにしたこと
- 心に残った場面
- そのときの気持ち
この流れで書くと、話が飛びにくくなります。
| 書き方 | 例 |
|---|---|
| 出来事だけを書く | 学級会で発表しました。 |
| 場面と気持ちを入れる | 学級会で発表するときはどきどきしましたが、話し終わったあとにほっとしました。 |
くわしく書こうとして全部を入れなくてもかまいません。
いちばん伝えたい場面を一つか二つ選ぶと、まとまりのある文になりやすいです。
おわりでこれからの気持ちや感謝をまとめる書き方
おわりの部分では、その思い出を通して感じたことや、これからの気持ちを書くときれいにまとまります。
最後まで出来事だけで終わるより、自分の考えをひとこと入れると、読んだあとにあたたかい印象が残りやすいです。
たとえば、「みんなと協力する楽しさを知りました」「中学校でもこの思い出を大切にしたいです」のような書き方が使えます。
先生や友だち、家族への言葉をそえる形も書きやすいです。
| まとめ方 | 文の例 |
|---|---|
| 学んだことを書く | この出来事から、あきらめずに続ける大切さを感じました。 |
| これからの思いを書く | 中学校でも、いろいろなことに進んで取り組みたいです。 |
| お礼の気持ちを書く | いっしょにすごした友だちや先生に、ありがとうの気持ちを伝えたいです。 |
おわりは、明るくやさしい言葉でしめると読みやすくなります。
「楽しかったです」「うれしかったです」だけが続くと似た形になりやすいので、「大切な思い出になりました」「これからも忘れたくないです」などの言い方も取り入れると、文に変化が出ます。
「はじめ・なか・おわり」を意識するだけで、卒業文集の本文はぐっと書き進めやすくなります。
そのまま使いやすい例文とよくあるつまずきのまとめ方

卒業文集は、書き方の形がわかると進めやすくなります。
とくに、どんな言い回しで書けばよいか見えてくると、手が止まりにくくなります。
ここでは、学校生活の思い出に合わせやすい例文と、文が短くなりやすいときの整え方をまとめます。
学級・友だち・行事・先生との思い出に使いやすい文の例
思い出を書くときは、出来事とそのときの気持ちをつなげると、文集らしい文章になりやすいです。
下の例をもとに、自分の思い出に合わせて言葉を入れかえると書きやすくなります。
| 場面 | 文の例 |
|---|---|
| 学級 | わたしが心に残っているのは、クラスのみんなで力を合わせた時間です。 |
| 友だち | 友だちといっしょにすごした毎日は、楽しい思い出になりました。 |
| 行事 | 遠足では、みんなで声をかけ合いながら歩いたことが印象に残っています。 |
| 先生 | 先生がやさしく声をかけてくれたことで、前向きな気持ちになれました。 |
たとえば、「楽しかったです」だけで終わらせず、何が心に残ったのかを続けると読みやすくなります。
「学級会でみんなの意見を聞いて、いろいろな考え方があることを知りました」のように、出来事のあとに気づいたことを書くのもおすすめです。
将来の夢や中学校でがんばりたいことを書くときの文の例
これからのことを書くときは、むずかしく考えすぎなくて大丈夫です。
やってみたいことや、大切にしたい気持ちを書くと、自然にまとまりやすくなります。
| テーマ | 文の例 |
|---|---|
| 中学校生活 | 中学校では、新しいことにも進んで取り組んでいきたいです。 |
| 勉強 | 小学校で学んだことを生かして、これからもこつこつ勉強したいです。 |
| 友だちとの関わり | 新しい友だちとも、明るく声をかけ合えるようになりたいです。 |
| 夢 | これからも、好きなことを大切にしながら自分の夢に近づきたいです。 |
「がんばります」だけでも書けますが、その前に理由を少し入れると文がふくらみます。
たとえば「小学校で続けることの大切さを知ったので、中学校でもいろいろなことに取り組みたいです」とすると、思いが伝わりやすくなります。
短くなりすぎるときと言葉がくり返しやすいときの直し方
文が短くなりやすいときは、いつ・だれと・どんな気持ちだったかを足してみると整えやすいです。
また、同じ言葉が続くときは、近い言い方に変えると読みやすくなります。
| 直す前 | 直したあと |
|---|---|
| 運動会は楽しかったです。 | 運動会では、友だちと声をかけ合いながら競技に取り組めて、楽しい時間になりました。 |
| うれしかったです。うれしかったです。 | とてもうれしくて、心に残る出来事になりました。 |
言葉を直すときは、次のような言いかえも使いやすいです。
- 楽しかった → 心に残りました
- うれしかった → あたたかい気持ちになりました
- がんばった → 一生けんめい取り組みました
一文を少しだけくわしくすることを意識すると、全体がまとまりやすくなります。
例文をそのまま写すのではなく、自分の思い出に合わせて書きかえると、卒業文集らしい一文になじみます。
書き終わったあとに見直すと読みやすさがぐんと上がる

卒業文集は、書き終わったあとに少し見直すだけで、読みやすさが整いやすくなります。
せっかく思い出をていねいに書いても、字や言葉づかいがばらばらだと、伝わるよさが小さく見えてしまうことがあります。
だからこそ、清書の前にひと息ついて、文の形を見直してみるのがおすすめです。
ここでは、見直すときに見たいところ、声に出して読む方法、最後の仕上げのコツを順番にまとめます。
名前や言葉づかい、文の長さを整える見直しポイント
まず見たいのは、名前の書き方と言葉づかいがそろっているかです。
たとえば、「先生」と書いたり「○○先生」と書いたりしているときは、どちらかにそろえると読みやすくなります。
また、「です」「ました」が混ざりすぎていないかを見るのも大切です。
文の長さも、長すぎると読みながら区切りがわかりにくくなるので、一文を短めに分けるとまとまりやすいです。
| 見直すところ | たしかめ方 |
|---|---|
| 名前 | 友だちや先生の呼び方がそろっているか見る |
| 言葉づかい | 「です」「ました」などの終わり方をそろえる |
| 文の長さ | 一文が長いときは二つに分ける |
書いた内容を大きく変えなくても、整えるだけで読みやすい文章になじみます。
声に出して読んでおかしいところを見つける方法
見直しでは、声に出して読む方法も使いやすいです。
目で読むだけでは気づきにくいところも、声にすると止まりやすい場所が見つかります。
たとえば、同じ言葉が続いていたり、文が長くつながっていたりすると、読みにくさに気づきやすくなります。
- 声に出して読んでつかえるところをさがす
- 同じ言葉が続いていないか見る
- 読んでいて長いと感じた文を分ける
「楽しかったです」が何回も出てきたら、「心に残りました」「うれしい気持ちになりました」などに言いかえると、文に変化が出ます。
自分の耳でたしかめると、自然な流れに整えやすいです。
清書で読みやすく見せるコツと仕上げの流れ
清書では、字をていねいに書くだけでなく、見た目のそろい方も大切です。
行のはじめをそろえたり、文字の大きさをできるだけ同じにしたりすると、すっきりした印象になりやすいです。
いきなり清書するより、見直し→書き直し→清書の順に進めると取り組みやすくなります。
| 流れ | すること |
|---|---|
| 1 | 書いた文を読み返す |
| 2 | 言葉や文の長さを整える |
| 3 | 下書きを見ながら清書する |
清書のときは、あわてずに一文字ずつ書くと、気持ちのこもった文集に仕上がりやすいです。
最後にもう一度読み返して、名前や書きもれがないか見ておくと、提出しやすい形になります。
まとめ

卒業文集は、むずかしく考えすぎなくても大丈夫です。
いちばん伝えたいことを一つ決めることから始めると、書きたい内容が見えやすくなります。
そのあとに、思い出をメモで整理して、はじめ・なか・おわりの順に並べると、文の流れがまとまりやすくなります。
書いている途中で迷ったときは、出来事だけでなく、そのときの気持ちも思い出してみるのがコツです。
自分の言葉で書くことを大切にすると、読み手の心に残りやすい文集になじみます。
書き終わったあとは、声に出して読んだり、言葉づかいを整えたりして、最後までていねいに仕上げていきましょう。
この記事のポイントをまとめます。
- 卒業文集は、最初にいちばん伝えたいことを決めると書きやすいです。
- テーマは、運動会、遠足、友だち、先生、学級での出来事などから選びやすいです。
- テーマが決まらないときは、心に残っている場面を一つずつ思い出して広げると見つけやすくなります。
- 題名は、何について書いた文なのかが伝わるようにすると読みやすいです。
- 書く前に、いつ・どこで・だれと・何をしたかをメモすると内容を整理しやすいです。
- 出来事だけでなく、そのときの気持ちも書き出しておくと文をふくらませやすいです。
- 本文ははじめ・なか・おわりの形で書くと、流れが自然にまとまります。
- 例文は形の参考にしながら、自分の思い出に合わせて言葉を入れかえるのがポイントです。
- 文が短いときは、だれと何をしたか、どんな気持ちだったかを足すと整いやすいです。
- 書き終わったあとは見直しをして、言葉づかい、文の長さ、清書の見た目を整えると読みやすくなります。
卒業文集は、上手に書こうとしすぎるよりも、自分が本当に心に残っていることをていねいに書くことが大切です。
楽しかった出来事や、友だちとすごした時間、先生にもらった言葉など、小学校での毎日には書けることがたくさんあります。
まずは短いメモから始めて、少しずつ文にしていけば大丈夫です。
あせらず順番に進めながら、自分らしい言葉で、思い出のつまったすてきな卒業文集を完成させてください。

